面談の案内、講習の募集、休講の連絡、イベントのお知らせ。塾を運営していると、保護者へ送る文書は驚くほど頻繁に発生します。一通ずつ丁寧に書きたいけれど、授業や生徒対応の合間に文面を練る時間はなかなか取れない——多くの教室が抱える悩みです。
この記事では、Claude Code(クロードコード)を使って、保護者向けのお知らせ文を素早く、かつ失礼のないトーンで作る方法を紹介します。そのまま試せる指示文の例や、塾ならではの気配りのコツ、注意点まで具体的に見ていきます。
Claude Codeとは?塾のお知らせ文づくりに向くのか
Claude Code(クロードコード)は、Anthropic社のAIを、パソコンのファイル操作と組み合わせて使えるツールです。開発向けに作られていますが、得意なのは「要点を、読み手に合った文章に仕立てる」こと。お知らせ文のように、伝える情報(日時・場所・持ち物・締切)が決まっていて、あとはトーンを整えるだけ、という文書はAIと好相性です。
ただしClaude Codeはコマンド操作を伴う場面があります。まずはブラウザで使えるClaude(claude.ai)で1通のお知らせ文を作ってみて、季節講習ごとに大量の案内を出す、生徒名で差し込むといった段階でClaude Codeに広げるのが現実的な順番です。
塾のお知らせ文でClaude Codeが活躍する場面
- 面談・保護者会の案内:日程候補や返信方法を伝える、ていねいな案内文
- 講習・イベントの募集:夏期講習や模試などの募集文を、要点を押さえて作成
- 休講・振替の連絡:急な予定変更を、簡潔かつ誤解のない文面で
- 月次のおたより:教室の様子や連絡事項をまとめた、定期配信のたたき台
- 同じ内容の表現違い:小学生の保護者向け・中学受験層向けなど、対象に合わせて言い回しを調整
逆に、成績や個々の生徒の状況に触れる連絡は、AIに一般文を作らせつつも、必ず担当者が内容を確認し、個別事情を反映してください。
コピペで使えるプロンプト例
プロンプト例1(面談の案内)
「あなたは学習塾の事務担当です。保護者向けに、[二者面談]の案内文を作成してください。日程候補は[6/10〜6/14の16〜19時]、返信方法は[配布の希望票を提出]、締切は[6/5]。ていねいで温かみのある文体、400字程度で。」
プロンプト例2(トーン調整)
「次のお知らせ文を、保護者に配る前提で、もう少しやわらかく丁寧な印象に整えてください。事務的になりすぎないように。原文:[ここに貼る]」
プロンプト例3(休講連絡)
「[台風接近のため6/12の全授業を休講]にします。振替は[6/19同時間]。保護者向けに、簡潔で誤解のないお知らせ文を200字以内で作成してください。」
コツは、①誰向けか、②伝える事実(日時・締切・方法)、③トーン、④文字数、をセットで渡すこと。事実を箇条書きで渡せば、AIが自然な文章にまとめてくれます。
出力例(実際にはこんな文章が返ってきます)
下は、上のプロンプトにサンプル情報を入れて生成した例です。実際の出力は入力によって変わり、日時や締切などは必ず人が確認してください。
プロンプト例1(面談の案内)の出力例
保護者の皆さまへ
日ごろより当塾へのご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。このたび、お子さまの学習状況を共有させていただく二者面談を実施いたします。
日程は6月10日(水)〜14日(日)の16〜19時を予定しております。ご希望の時間帯を、お配りする希望票にご記入のうえ、6月5日(金)までにご提出ください。
短い時間ではございますが、ご家庭でのご様子も伺いながら、今後の指導に活かしてまいります。ご多用のところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。
プロンプト例2(トーン調整)の出力例
(調整前)本日は休講とします。
(調整後)いつもお世話になっております。本日はやむを得ない事情により、お休みとさせていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
プロンプト例3(休講連絡)の出力例
【休講のお知らせ】台風接近にともない、6月12日(金)の全授業を休講といたします。振替授業は6月19日(金)の同時間に実施予定です。ご家庭でも安全にお過ごしください。ご不明な点は教室までご連絡ください。
トーンと運用のコツ
- 教室の型を決める:よく出す案内(面談・講習・休講)のプロンプトを保存し、使い回す
- トーンを言葉で指定する:「ていねい」「温かみのある」「簡潔に」など、ひとことで方向づける
- 事実は人が用意する:日時・金額・締切などの事実はこちらで用意し、文章化だけAIに任せる
- 配信前に一読する:保護者の目に触れる文書です。送信前に必ず担当者が読み、違和感がないか確認する
保護者向けの文書は、少しの言い回しで印象が変わります。AIに下書きを任せても、最後の「わが教室らしさ」は人が一手間かけると、信頼感が保てます。
使うときの注意点
- 事実の確認:日時・金額・締切をAIが取り違えることがあります。数字は必ず人が確認する
- 個人情報の扱い:生徒名や成績など個人情報の入力は慎重に。一般的な文面づくりにとどめ、個別情報は後から人が入れる
- 利用プランの規約確認:入力内容の扱いは提供元の規約次第です。業務利用の可否は公式情報で確認を
- 料金は要確認:プランや使用量で変わり、改定もあります。正確な料金は公式情報で確認を
よくある質問(FAQ)
Q. パソコンが苦手でも使えますか?
ブラウザで使えるClaudeなら、チャット感覚で始められます。まずは1通の案内文からで十分です。
Q. 保護者に「AIっぽい」と思われませんか?
トーンを指定し、最後に人が一読して教室らしい言い回しに整えれば、自然な文面になります。事実の箇条書きを渡すのがコツです。
Q. 生徒名を入れて一斉送信できますか?
差し込みのような使い方は可能ですが、個人情報の扱いは利用プランの規約を公式で確認してください。まずは一般文の作成から始めるのが安全です。
Claude Codeで塾のお知らせ文を作成まとめ
塾のお知らせ文は、「伝える事実」と「文章に整える」ことを分ければ、後者はAIで大きく時短できます。Claude Codeは面談・講習・休講などの案内文づくりや、対象に合わせたトーン調整に向いています。まずはよく出す案内1種類から、事実を渡して文章化する流れを試し、数字と個別事情は人が確認する運用で始めてみてください。
教室へのAI導入や、スタッフが無理なく使える進め方で迷ったら、まずは無料でご相談ください。

