Geminiのノートブックとは?DX推進担当者が押さえるべき使い方と活用事例

Geminiのノートブックとは?DX推進担当者が押さえるべき使い方と活用事例

Geminiの「ノートブック(Notebooks)」は、Geminiアプリの中で“自分専用の資料置き場(知識ベース)”を作り、その中身を根拠にチャットや文章作成を進められる新機能です。

ポイントは、NotebookLMの「ノートブック」と同期して動くこと。つまり、NotebookLMで作ってきたノートブック(資料を集めて整理した知識)を、Gemini側からそのまま呼び出して参照できるようになり、「資料の理解(NotebookLM)」と「作業の実行(Gemini)」が一続きになります。

本記事では、DX推進担当者向けに、Geminiのノートブックでできること、NotebookLMとの関係、使いどころ、運用時の注意点を整理します。

目次

何が変わった?NotebookLM単体との違い

NotebookLMは「ソース(資料)を読み込み、その範囲で要約・Q&A・構造化」を得意とするツールです。一方、Geminiは「対話しながら企画・文章・調査・推論・各種作業」を広く進められる“作業用AI”です。

これまでは、

  • NotebookLMで資料を読み解く
  • その結果を見ながらGeminiで企画書やメールを書き直す

のように、行き来が発生しがちでした。

Geminiのノートブックが追加されたことで、Gemini側のチャット画面からNotebookLMのノートブックを“ソース”として直接参照でき、NotebookLMに蓄えた資料ベースの知識を使って、そのままGeminiでアウトプット(下書き・整形・比較・企画化)まで進められます。

Geminiノートブックでできること(機能イメージ)

Geminiのノートブックは「資料を参照して作業する」ための導線を、Geminiアプリ内に持ち込む機能です。

  • Gemini内でノートブックを作成・管理(チャットと同じ導線で扱える)
  • ノートブック(=NotebookLM側のノートブック)をソースとして指定して回答・生成(根拠が資料に寄る)
  • Gem(カスタムアシスタント)にもノートブックを知識として紐付け可能:毎回ソース選択せず“自社知識前提のGemini”を作りやすい

※提供状況や利用できるプランは時期・環境で変わるため、社内展開時は実際の管理画面/利用可能範囲を確認して進めるのが安全です。


DX推進担当者が使うべきユースケース(効果が出やすい順)

「ノートブック」は、社内の情報資産(規程、議事録、提案書、マニュアル)を“参照しながら作業する”時に強いです。

社内ナレッジを踏まえた企画書の初稿

過去の議事録、既存施策のレポート、競合整理、要件メモなどをNotebookLMのノートブックに集約。

そのノートブックをGeminiで参照して、

  • 施策背景の整理
  • 目的・KPI・スコープ案
  • 想定リスクと対策
  • 導入ステップ案

まで一気にドラフト化できます。「ゼロから考える」ではなく「社内の蓄積を起点に組み立てる」形に変わるのが大きいです。

RFP/提案書比較の“土台”を短時間で作る

各社提案書や見積、要件定義書をノートブックに入れておき、Geminiで

  • 比較観点(評価軸)の作成
  • 観点ごとのチェックポイント
  • 不明点(追加質問リスト)

を作らせると、検討の抜け漏れを減らしやすくなります。

規程・手順書の検索とFAQ化(問い合わせ削減)

情報セキュリティ、アカウント運用、SaaS利用ルールなど、問い合わせが多い領域はノートブック化と相性が良いです。

Geminiでノートブック参照しながら

  • 現場が迷う質問の洗い出し
  • 回答テンプレ
  • 参照箇所の提示(可能な範囲で)

を作ることで、ヘルプデスクの一次対応を整備できます。

研修・オンボーディング教材の作成

研修資料や社内ルールをノートブックにまとめ、Geminiで

  • 初学者向け要約
  • 理解度チェック問題
  • 演習課題

を生成して教材化する、といった運用に向きます。

使い方(業務で迷わない最短手順)

ここでは“Gemini側からノートブックを参照して作業する”流れを前提にまとめます。

Step1. NotebookLM側でノートブックを整える(まずはここ)

  • 目的ごとにノートブックを分ける(例:情報セキュリティ規程、DX施策議事録、ベンダー比較)
  • ソース(PDF、ドキュメント、Web情報など)を入れ、必要なら簡単に整理

この段階で「何のためのノートブックか」が曖昧だと、Gemini側の出力もブレます。

Step2. Geminiのチャットでノートブックをソースとして追加

Geminiの入力欄付近からNotebookLM(ノートブック)を選び、参照したいノートブックを指定します(複数指定も可能)。

Step3. “成果物の型”を指定して依頼する

例)

  • 「このノートブックを前提に、稟議書の初稿を作ってください(目的/背景/課題/施策案/期待効果/リスク/概算/スケジュール)」
  • 「このノートブックを根拠に、現場向けFAQを20個作ってください。曖昧な場合は“資料内に記載なし”と明記して」
  • 「ベンダー比較表の評価軸を15個。各評価軸の定義と確認すべき記載箇所(探し方)も書いて」

すぐ使えるプロンプト例(Geminiノートブック連携を前提)

企画書ドラフト

  • 「このノートブックの過去議事録・資料を根拠に、次期DX施策の企画書初稿を作ってください。構成は『結論→背景→現状課題→施策案(3案)→推奨案→KPI→体制→スケジュール→リスクと対策』」

規程チェック(安全運用)

  • 「このノートブック(規程)に書かれている範囲だけで回答してください。判断できない場合は“規程内に明記なし”と書き、追加で確認すべき章・キーワードを提案してください。質問:◯◯の運用は許可されますか?」

提案比較

  • 「このノートブック(A社・B社提案書)を元に、比較表の評価軸を作り、各社の強み・懸念点・追加質問を整理してください」

FAQ生成

  • 「このノートブックを根拠に、現場が迷いやすい質問を20個想定し、FAQ(Q→A)を作ってください。回答はです・ます調で、専門用語には補足をつけてください」

注意点(DX推進として押さえるべきガードレール)

“ノートブックにない情報”が混ざらないようにする

Geminiは強力ですが、質問の仕方によって一般知識で補完する場合があります。

  • 「ノートブックにある内容のみで」
  • 「不明なら不明と書く」

を必ず添えると、社内文書・規程チェックの安全性が上がります。

機密情報の取り扱いルールを先に決める

ノートブックは社内資料を集約しやすい分、情報管理が肝です。

  • 入れてよい情報(個人情報・顧客情報の可否)
  • 共有範囲(部署内のみ/プロジェクトのみ)
  • ノートブック命名規則・棚卸し

を決め、運用に落とすのがおすすめです。

最終成果物は“人が責任を持つ”運用にする

AI出力は「整理されて見える」ため、誤りが紛れやすいです。

数字・定義・例外条件・前提は必ず人が確認し、社内の表現ルールに合わせて整えましょう。

まとめ:Geminiのノートブックは「社内知識を使って作業する」導線

Geminiの新機能「ノートブック」は、NotebookLMで蓄えた“資料ベースの知識”をGeminiのチャット作業に直結させる機能です。

DX推進の観点では、まずは

  • 企画書初稿
  • 規程・手順のFAQ化
  • 提案比較の土台作り

のような「社内資料参照が必須な業務」から小さく始めると、効果が出やすく定着もしやすいです。

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この記事を書いた人

株式会社MoMoの広報担当、桃乃愛です。
AIに関する知識や活用法、AI時代に求められるマインドセット、AI時代のキャリアやスキルアップのヒントなどを発信中!
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