株式会社エコファクトリーの村上さんは、製品の設計から製造管理、性能評価、現場対応まで幅広く担当しています。特に多いのは「既存製品の改良」や「不具合解消のための開発」。一つひとつの案件が現場ごとに条件が異なるため、その都度大量の情報収集や整理が必要になります。
ところが、この「下調べ」に多くの時間を奪われ、肝心の設計作業や検討にかける時間が圧迫されていたのです。
設計業務の時間が圧迫──導入前に立ちはだかった“情報整理の壁”
村上さん需要整理や設計検討のための下調べに時間を取られすぎて、実作業が後回しになることが多かったんです。



製造業の設計部門では、情報整理や事前調査がボトルネックになりがちです。AIを“情報の棚卸し役”として活用すれば、設計者はより本質的な判断に時間を割けるようになります。
ChatGPTを学ぶ決意──「設計判断の精度を落とさず効率化したい」
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そんな課題を解決する手段として注目したのが生成AIでした。もし情報整理や技術資料の収集をAIが手助けしてくれれば、設計の判断をスピーディーに下せるのではないか。しかも品質を落とさずに効率化できるはず。
こう考えた村上さんは、チーム全体で生成AI研修を受講することを決意。基礎的な使い方から学び直し、業務にどう取り入れられるかを探ることにしました。

村上さん

AIをチームで活用できれば、業務全体の効率化につながると思ったんです。まずは基礎から学んでみようと考えました。
研修で得た気づき──AIは「文章作成ツール」だけじゃない!
受講を通じて得た最大の気づきは、AIが単なる文章作成ツールではないということ。
- 複数の条件を整理して比較リストにしてくれる
- 過去事例を検索して参考として提示してくれる
- 論文の要約をしてくれる
これらはまさに、設計の判断材料を揃える場面で大きな力を発揮します。村上さんは「AIは技術アシスタントのように使える」と実感しました。



強度や耐熱、コストのような条件をまとめて整理できるのは便利ですね。設計判断を支える“アシスタント”になり得ると感じました。



ChatGPTは“書類作成の自動化”にとどまりません。
設計判断の材料をそろえるなどの前段作業でも、大きな効果を発揮できるんですね。
現場での活用事例──1時間で部材選定の目処が立つ!
研修期間中、実際に現場で不具合対応が必要になった場面がありました。通常であれば原因を探り、複数の対策案を考えるのに数日かかることも珍しくありません。
そこで試しにChatGPTに相談してみたところ、わずか1時間ほどで原因候補と部材変更の提案を提示。従来と比べて大幅に検討時間を短縮できました。



これまで数日かかっていた検討が、AIの力で一気に進みました。
スピード感が全然違いますね。
精度への不安をどう克服したのか?──「AIは仮説、人が検証」
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。特に物性データや計算の分野では、AIが誤った情報を返すこともあり、不安が残りました。
そこで株式会社エコファクトリーでは「役割分担」を徹底。
- AIは仮説や選択肢の提示まで
- 最終判断は人間が検証して行う
さらに、出典元を必ず確認し、結果をレビューする仕組みも整えました。こうしたルールにより、安心して技術相談にAIを取り入れられるようになったのです。



AIを万能だと考えず、あくまで“仮説を出す役割”に留める。
最終判断は人が担うと決めたことで、安心して活用できるようになりました。



AIはあくまで“仮説を出す存在”です。
人間の検証とセットで運用する仕組みを整えた企業は、活用の定着が早いという特徴があります。
研修後の変化──「設計検討の前段を担うアシスタント」に
研修前は「情報収集に便利なツール」程度の認識にとどまっていたChatGPT。しかし今では、設計検討の前段を担う実用的なアシスタントに進化しました。
会議資料や議事録の整理だけでなく、部材比較や構造検討といった専門性の高いテーマでもサポートしてくれるため、業務全体の一貫性が高まっています。



以前は単なる調べ物の道具でしたが、今は設計検討を支えてくれる存在です。開発と説明の一貫性も高まりました。
今後の展望──「個人の活用から、設計部全体の仕組みへ」
村上さんが次に目指すのは、個人の効率化にとどまらず、設計部全体での活用体制づくりです。
具体的には、GPTsを活用して設計プロセスを共有化。新人や経験の浅いメンバーでも一定の品質を確保できるようにし、属人化を防ぎながらボトムアップで生産性を高めていく構想です。



GPTsを仕組み化できれば、新人でも同じように活用できます。
部門全体で底上げしていけるのではないかと感じています。
導入を迷っている企業へメッセージ
最後に、導入を検討している企業に向けて、村上さんからのメッセージです。



ChatGPTは文章作成だけでなく、専門的な業務の効率化にもつながります。
初めての方こそ研修で正しい使い方を学ぶのがおすすめです。迷っているならぜひ一歩踏み出してみてください。
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