ChatGPT エンタープライズプランの料金や導入ステップ、Teamプランとの違いをわかりやすく解説。
さらに、セキュリティやプライバシー体制までしっかりカバーした、最新のDX導入を検討する企業向け必読ガイドです。
この記事でわかること
- ChatGPT Enterpriseとは?その機能と特長
- Teamプランとの違いをわかりやすく解説
- 料金体系の最新情報(公式発表+報道ベース)
- 導入の流れと社内展開で押さえるべきポイント
- セキュリティ・プライバシー体制の実態
- よくある質問(FAQ)で疑問を解消
ChatGPT Enterpriseとは?
OpenAIが提供する企業向け最上位プランで、キャッチコピーは
「AIの時代に仕事を再定義する ― エンタープライズグレードのセキュリティとプライバシー、そして ChatGPT の最強バージョン」 OpenAI
料金体系
プラン | 公開価格 | 備考 |
---|---|---|
ChatGPT Team | 年払い $25/ユーザー・月 月払い $30/ユーザー・月 | 2名からオンライン購入可 |
ChatGPT Enterprise | 非公開(要問い合わせ) 公式サイトで「Contact Sales」 | 年契約・大口前提 |
報道・ユーザー証言では「$60/ユーザー・月、150席以上、12か月契約」という提示例があるものの、
OpenAI公式では記載はありません。Exploding Topics
ChatGPT Enterprise vs Team ― 主な特徴を徹底深掘り
カテゴリ | Enterprise で“できること” | Team と比較したポイント |
---|---|---|
モデル利用枠 | – GPT-4o / GPT-4 に“無制限・高速”アクセス。ピーク時でもレート制限が実質なし。 – 128K トークンの超ロングコンテキスト(o3/o4-mini 系列含む)で長大 PDF やコードベースを丸ごと投入可能。OpenAI Help CenterOpenAI Help Center | Team は GPT-4o の上限が「Expanded(例:80〜100メッセージ/3h 程度)」にとどまります。大容量ファイル読込みやチャット継続で途中分割が必要になるケースがある点に注意。OpenAI Help CenterOpenAI |
生成 AI 機能 | – Vision(画像解析)、DALL·E 3(高精細画像生成)、Whisper(音声→テキスト)、TTS(テキスト→音声)をネイティブ統合。 – すべて単一 UI でシームレスに切替え可能(API 連携不要)。OpenAI | Team も同じツールセットにアクセスできますが、前述の利用上限がかかるため、動画字幕生成や大量バナー作成を並列で回す場合は Enterprise の方が処理待ちが起きにくい、という差が出ます。 |
管理機能 | – SAML SSO / SCIM プロビジョニング / ドメイン認証 → Azure AD, Okta などと連携して「社内アカウントでワンクリックログイン」。OpenAI Help Center – GPT 制御・グループ権限 → 部署単位で「閲覧専用」「画像生成のみ禁止」など細粒度ポリシーを設定。 – 使用状況ダッシュボード → ユーザー別・部門別の活用率やメッセージ量を可視化。OpenAI | Team は「管理コンソール+一括請求」のみで、SSO/SCIM・権限制御は非対応(外部 IdP 連携不可)。 |
セキュリティ | – SOC 2 Type 2 準拠、AES-256(保存時)/TLS 1.2+(転送時)暗号化を標準実装。 – Compliance API で「監査ログ一括取得」や「会話の削除&証跡保持」を自動化。OpenAIOpenAI | Team も SOC 2 基準は満たすものの、Compliance API と詳細な監査ログ出力は利用不可。 |
プライバシー制御 | – デフォルトで学習不使用+保持期間カスタム(0 日〜無期限を管理者が選択)。 – リテンションを 0 日に設定すると「送信直後に全文匿名化 → 30 日以内に物理削除」というゼロデータ運用も可能。OpenAI Help CenterOpenAI Help Center | Team は「学習不使用」は同じですが、保持期間は 固定 30 日。法規制で 30 日以内削除義務がある業種では十分ですが、5 年保管など長期監査が必要な場合は Enterprise のカスタム保持が必須になります。 |
サポート | – 専任オンボーディング(導入時ワークショップ、ユースケース設計支援)。 – 優先サポート & アカウントマネージャー(問い合わせ SLA 短縮、アップデート先行案内)。 – カスタムセキュリティレビュー(ISMS 監査資料やペネトレ試験レポート共有)。OpenAI | Team は「ベーシックサポート」。メールのみ・SLA 表示なしのため、障害時の応答速度や日本語サポート可否は未保証。 |
まとめ:どちらを選ぶべきか
- **小〜中規模チーム(〜100名程度)で“とりあえず安全にGPT-4oを使いたい”**なら Team で十分。
- 社内全体展開・厳密なセキュリティ統制・大容量データ活用が必須なら Enterprise 一択です。
Tip: Team で最初にパイロット導入し、ユースケースと ROI を固めてから Enterprise に“シームレス移行”する企業も増えています。
導入手順(問い合わせ〜全社展開)
ステップ | やること | 目安期間 |
---|---|---|
1. Contact Sales | フォーム送信で会社規模・用途を登録 | 当日 |
2. 要件ヒアリング | OpenAI担当とMTG、席数・SLA・支払条件を協議 | 1‑2週 |
3. 契約締結 | 年間契約(OpenAI, LLC/ドル建て請求書) | 数日‑数週 |
4. 環境セットアップ | SSO・SCIM・ドメイン認証、ユーザー一括招待 | 1週 |
5. オンボーディング | 専任チームが初期トレーニング&運用設計支援 | 1‑2週 |
6. 社内展開 | 部署別ユースケース策定、利用ポリシー周知 | 継続 |
最短1か月弱で利用開始。PoC不要で一気に本番展開する企業も増えています。
セキュリティ & プライバシー体制
- デフォルト非学習:ビジネスデータはモデル訓練に使用されません。
- データ保持ウィンドウのカスタム設定:保持日数を0‑∞で管理者が指定。
- SOC 2 Type 2合格 & AES‑256/TLS1.2+暗号化:業界標準を満たし、GDPR・CCPA等の法規遵守を支援。
- 管理者向けダッシュボード:アクセス権・GPT共有制御・利用分析が可能。
FAQ
Q | A |
---|---|
小規模でもEnterprise契約できる? | 150席未満の場合はTeamプランを推奨されるケースが多い。最少席数は交渉余地あり。 |
日本円で支払える? | 2025年5月時点ではドル建て請求書。日本の消費税10%が併記され、インボイス対応済み。 |
データは国内に保存できる? | 公式に日本リージョンは未提供。EUリージョン/USリージョン選択が可能。 |
APIクレジットは付く? | 大口契約の交渉次第で付与されるケースあり(非公開)。 |
まとめと次のアクション
- ChatGPT Enterpriseは“最強版ChatGPT”:無制限GPT‑4o、高度な管理機能、強固なプライバシー。
- 料金は問い合わせ制。目安は「$60×150席×12か月」程度との報道も。
- 導入は最短1か月。Contact Sales → 契約 → セットアップ → 全社展開。
- セキュリティ・法令対応はSOC 2レベル、デフォルト非学習でガバナンス構築が容易。
自社に最適なAI利活用戦略を立て、ChatGPT Enterpriseで生産性とスピードを一気に引き上げましょう。
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