ChatGPTとHubSpotの連携完全ガイド|設定方法から実践活用例まで徹底解説

ChatGPTとHubSpot連携の完全ガイド|設定方法から実践活用例まで徹底解説

「CRMに顧客データは蓄積しているけど、使いこなせていない…」「データを分析したいけど、専門知識がハードルに…」と言った悩み、けっこう多いですよね。そんな課題を、AIの力で一気に解決してくれるのが、HubSpotとChatGPTの連携機能『Deep Research Connector』です。

この記事では、2025年6月に発表された最新連携を、ざっくりから具体的までまるっと解説します。営業、マーケティング、カスタマーサクセス――どの部門でも、専門知識なしでCRMデータを活用し、「次の一手」を見える化できるようになりますよ。

目次

ChatGPTとHubSpotの連携とは?まずは基本をおさえよう

この連携は、HubSpotが公式に提供する「Deep Research Connector」によって実現しています(2025年6月5日発表)
要するに、HubSpotに溜まっている顧客データを、ChatGPTが“読み込み+分析”できるようになる、という仕組みです。

HubSpot Deep Research コネクターの概要

従来、CRMデータを分析するにはSQLを書いたりBIツールを使ったり、手間がかかってました。
でもこのコネクターを使えば、例えば「先月、一番エンゲージメントが高かった顧客セグメントは?」といった自然言語での問いかけひとつで、HubSpot上のデータから答えを引き出せるようになります。

なぜ今連携が注目されているの?

HubSpotの発表によれば、顧客の75%以上がすでにChatGPTを使っていたという調査もあります。
つまり「AIを使いたい」層がすでに流れている中で、CRMデータとAIを“つなぐ”ことが次の大きなステップなんですね。

この連携で何ができる?メリットを整理

この仕組みを導入すると、特に以下の4点が強みになります。

  1. 分析時間を劇的に短縮…数日かかっていた分析が「聞くだけ」で済んじゃう。
  2. 専門知識不要で誰でも使える…SQL不要、BI不要、日常言語でOK。
  3. CRMデータ×外部情報の統合分析…社内データだけじゃなくWeb情報なども組み込みやすい。
  4. 部門横断で活用可能…マーケ・営業・CS・サポート、どこでも使える。

設定手順(ステップバイステップ)

それでは、実際に連携を始める方法をざっくりと。
※事前準備:HubSpotアカウント(管理者権限)、ChatGPTの有料プランが必要です。

ステップ1:ChatGPTでHubSpotコネクターを有効化

  • ChatGPTにログイン → プロフィールアイコン → 「Settings(設定)」 → 「Connectors(コネクター)」を選択。
  • 「HubSpot」を探して「Connect(接続)」をクリック。

ステップ2:HubSpotアカウントとの認証

  • 表示されたダイアログで「Continue to HubSpot」をクリック。
  • HubSpotにログインし、連携したいアカウントを選択。
  • 許可する権限(どのデータにアクセスさせるか)を選び、「Connect App(アプリを接続)」をクリック。

ステップ3:ユーザー権限設定(管理者向け)

  • HubSpotの管理画面 → 設定アイコン → 「Integrations(連携)」→「Connected Apps(接続済アプリ)」へ。
  • 「HubSpot connector for ChatGPT」を選び、「Give users access(ユーザーにアクセス権を付与)」をクリック。

ステップ4:実際に使ってみる

  • ChatGPTで「Tools(ツール)」→「Use connectors(コネクターを使用)」→「Sources(情報源)」からHubSpotをONに。
  • 自然言語で質問を入力。例)「HubSpotのデータから、今月クローズできそうな案件をリストアップして」など。

実践活用例(部門別)+プロンプト例

いくつかユースケースを紹介します。あなたの現場でも応用できるよう、プロンプト付きです。

マーケティング部門

シナリオ:高転換顧客のプロファイルを抽出 → ナーチャリング施策をつくる
プロンプト例

HubSpotのデータから、過去6ヶ月で成約した案件の共通属性(業界・規模・行動など)を分析してください。その属性を持つ見込み客に向けたナーチャリングメールの件名案を3つ提案してください。

営業部門

シナリオ:停滞している大型案件を動かしたい
プロンプト例

HubSpotの取引データを元に、今月以内にクローズ可能性が高そうな案件を上位10件抽出してください。続いて、それぞれの案件に対し「次に取るべきアクション」を提案してください。

カスタマーサクセス/サポート部門

シナリオ:非アクティブ顧客を再エンゲージしたい
プロンプト例

HubSpotのデータから、過去3ヶ月ログイン無し・サポート相談無しの顧客を抽出してください。彼らの過去の利用状況や属性を基に「再エンゲージメントのためのキャンペーン案」を2つ提案してください。

導入時の注意点・デメリット

便利だからこそ、気をつけておきたいこともあります。

  • セキュリティ&プライバシー:データは読み取り専用ですが、CRMデータを外部AIに渡すことに抵抗感がある場合は、連携範囲や権限を慎重に設定すべきです。
  • データ品質が鍵:AI分析の精度は、入力データの質によります。CRMデータが曖昧/古い/重複していると、結果も信頼できないものに。
  • コストとプラン要件:ChatGPTの有料プラン必須で、地域によっては利用プランが限定されている場合も。
  • 出力は“参考”として:AIが返してくれる内容は強力ですが、“そのまま”使う前には必ず人間がチェックを。特に重要な意思決定に使う前に。

ベストプラクティス:活用を加速させるために

よりうまく使うためのコツも押さえておきましょう。

  • プロンプトに必ず「HubSpot」というキーワードを含める → コネクターの精度が上がります。
  • CRMデータを定期的にクレンジングする → 重複・古いデータ・フォーマット違いなどがないように。
  • プロンプトライブラリを活用 → HubSpot公式でもテンプレートプロンプトの提供があります。
  • 社内でAI活用ガイドラインを作る → 機密情報の入力禁止、役割分担、レビュー体制などを明文化しておくと安心です。

まとめ:CRMデータを“活かせる資産”に変える

この記事では、ChatGPTとHubSpotの連携機能「Deep Research Connector」について、何ができるか、どう設定するか、どんな場面で使えるかを一通りお伝えしました。
この連携の魅力は、“たまっているだけのデータ”を、実際の意思決定やアクションにつなげられるインサイトに変える点にあります。

まずは小さな問いから試してみましょう。たとえば「今フォローすべき案件はどれ?」と聞くだけでも、新たな視点が得られるかもしれません。
AIとCRMがつながるこの未来、あなたも今日から一歩踏み出してみてはいかがでしょう?

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