2025年度「DXハイスクール」の概要を徹底解説(令和7年度)

2025年度(令和7年度)のDXハイスクールの事業内容について申請方法や事業概要など含め詳しく解説します。

デジタル社会の急速な進展に伴い、高等学校教育も大きな転換期を迎えています。文部科学省が推進する「DXハイスクール」
(正式名称:高等学校DX加速化推進事業)は、デジタル人材育成を目的とした全国の高等学校を支援するプロジェクトです。

目次

1. DXハイスクールとは?

DXハイスクールは、情報、数理・データサイエンス、AI(人工知能)などの先端技術を活用した教育を推進するために、文部科学省が実施する補助事業です。
高等学校や中等教育学校、特別支援学校高等部を対象に、デジタル技術を駆使した新たな教育モデルの導入を支援します

この事業では、学校が独自のデジタル教育カリキュラムを構築し、データサイエンスやプログラミング、AI活用などを学ぶ環境を整備するための経費を補助します。これにより、将来の社会を支えるデジタル人材の育成を目指しています

2. 2025年度(令和7年度)のDXハイスクール事業概要

補助対象

2025年度も引き続き、以下の教育機関が補助対象となります。

  • 高等学校
  • 中等教育学校後期課程
  • 特別支援学校高等部
  • 都道府県や市町村が設置する学校法人 など

また、新規申請校だけでなく、2024年度(令和6年度)に採択された学校も継続して申請可能です。

補助対象経費

以下に関連する取り組みに対し、必要な経費を補助します。

カテゴリ施策内容
専門学科の設置・強化情報科・理数科などの専門学科の設置や強化
普通科の改革新しい普通科の設置や学科転換を通じた文理横断教育の充実
新規教科・科目の設置情報・数学・理科の教育充実を目的とした新規教科・科目の設置
デジタル教育の推進デジタルを活用した授業や課外活動の充実
文理横断型の入試文理横断型の学びに資する多面的な入試の実施
グローバル人材育成グローバル人材育成のための取り組み
職業人材育成産業界や地方自治体と連携した職業人材育成
デジタル人材育成の支援都道府県によるデジタル人材育成を支える取り組み
補助事業の適正執行補助事業の適正な執行を支えるための事務経費

補助金額

  • 学校1校あたり、1年目は最大1,000万円、2年目は最大500万円。
  • 重点的な取り組みを行う場合は、追加で200万円を支給可能。
  • 都道府県全体の取組に対して1,000万円、事務経費として300万円が補助の上限。

申請と実施

  • 補助金を申請する場合は、計画書や申請書を文部科学大臣に提出します。
  • 補助金の適切な使用が求められ、交付後も進捗状況や実績の報告が必要です。
  • 万が一、補助金が適正に使われなかった場合や中止された場合は、返還命令が行われる可能性があります。

3. DXハイスクールの重点類型と採択基準

2025年度の事業では、**「重点類型」**として特に以下の3つの分野に力を入れています。

(1)グローバル型

  • 海外の学校との連携や交換留学を推進
  • 外国語による授業や異文化理解を促進

(2)特色化・魅力化型

  • 各学校の独自性を生かした教育カリキュラムの強化
  • 地域の課題解決を目指すプロジェクト学習

(3)プロフェッショナル型

  • 専門高校や職業系学科の教育内容を充実
  • 産業界との連携による実践的な学びの提供

採択基準概要

この補助金の採択基準は、以下の観点から評価項目を設定し、得点による評価が行われます。
基本類型・重点類型で共通の基準が採用されていると記載されています。

評価項目のポイント表

カテゴリ評価ポイント
情報・データサイエンス教育– 情報Ⅱや数理・データサイエンス・AI関連の教育内容の実践
– 情報Ⅱ等を必修科目・選択科目として開設
連携の強化– 他校や外部機関との連携(遠隔授業や外部専門人材活用)
– 地域住民や他校との連携強化
情報モラル教育– 情報モラル教育の組み込み
学習の個別化・発展的学習– 個別最適化学習や発展的な学習の導入
デジタル技術の活用– デジタル技術を活用した課外活動や教育スペース整備
– ICT機器を活用した観察・実験・実習の拡充
数学・理科・専門教科– 数学・理科・専門教科の新規開設
– 数理・データサイエンス・AIの要素を取り入れた教育内容の実施
遠隔授業の活用– 遠隔授業の活用
専門学科の設置・強化– 情報・理数を重視した専門学科の設置
– 既存学科の充実または新規学科の設置に向けた計画
特別支援学校のデジタル活用– ロボットやドローンなどのICT機器を活用した学び
– 地域社会と連携した探究活動の推進
入試方式の改善– 情報・数学・理科に特化した文理横断的入試の導入や充実

得点に基づく採択

評価項目における点数の合計に基づき採択校が決定されます。
同点の場合は、以下の優先順位で採択されます:

  1. 大学・高専との連携状況。
  2. 情報Ⅱの開設状況やその拡大目標。
  3. デジタル人材育成に特化した取組を行う都道府県に属する学校。

4. DXハイスクール申請方法について

申請方法

1. 申請要件の確認

申請を行う前に、以下の必須要件を満たしていることを確認してください。

  • 情報Ⅱ等の教科・科目の開設等
    • 令和6年度に「情報Ⅱ」等を既に開設している、または令和8年度までに開設を予定し、受講生徒数を全体の2割以上とする計画があること。
  • デジタル環境の整備と教育内容の充実
    • デジタルを活用した課外活動や授業を実施するための設備を整備し、探究的な学びやSTEAM教育等の文理横断的な学びの機会を確保すること。

2. 申請書類の準備

申請に必要な書類やフォーマットは、文部科学省の公式サイトからダウンロードできます。
最新の交付要綱や実施要領、採択基準などを確認し、必要事項を正確に記入してください。

3. 提出方法と期限

申請書類の提出方法や期限については、各都道府県の教育委員会からの通知や文部科学省の公式発表をご確認ください。
提出期限を厳守し、必要な手続きを適切に行ってください。

5. DXハイスクールがもたらす未来

DXハイスクールの取り組みは、単なるIT教育の強化にとどまらず、未来社会を見据えた教育改革の一環です。デジタル技術の進化とともに、求められる人材も変化していきます。こうした取り組みを通じて、生徒たちは**「創造力」「課題解決力」「データリテラシー」**を身につけ、グローバル社会で活躍できる力を養うことが期待されています。

ここで重要になるのが、AI技術を活用した教育支援サービスです。DXハイスクールの理念に共鳴し、
弊社では教職員向けAIサポートサービス生徒向け生成AI活用サービスを提供しています。

6. DXハイスクール対象 AI研修プログラムをご提供

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知識ゼロでも大丈夫!初心者向けからスタート
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カテゴリポイント
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添削業務の時短:生徒へのフィードバックをAIで瞬時に作成
探究学習のサポート:AIをテーマにした学習指導が可能に
ICT機器の活用促進:AIが生徒の主体的な学びをサポート
生徒がAIを活用すると学習内容の整理:AIで授業の重要ポイントを自動要約
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なぜ今、AI教育が必要なのか?

AI時代の到来により、デジタルリテラシーは必須スキルとなりました。DXハイスクールの目的は、生徒が未来の社会で活躍できる力を養うこと。
そして、先生が教育の質を向上させながら、効率的に働ける環境を整えることです。

この変革期に、AIを味方につけましょう。MoMoのAI研修プログラムが、学校教育の未来をサポートします。

実際の教育現場での活用事例はこちらをご覧ください。

まとめ

本記事では2025年度DXハイスクールの概要についてご紹介させていただきました。

✔ **DXハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)**は、デジタル人材育成を目的とした文部科学省の補助事業
✔ **2025年度(令和7年度)**も継続して、情報教育やSTEAM教育の充実を支援
補助対象は高等学校・中等教育学校後期課程・特別支援学校高等部
✔ **重点類型(グローバル型・特色化・プロフェッショナル型)**を設定し、先端的な学びを推進
補助金は1校あたり最大1,000万円(初年度)、2年目以降は500万円以内

DXハイスクールを活用し、日本の教育がどのように進化していくのか、引き続き注目していきましょう!

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この記事を書いた人

株式会社MoMoの広報担当、桃乃愛です。
AIに関する知識や活用法、AI時代に求められるマインドセット、AI時代のキャリアやスキルアップのヒントなどを発信中!
MoMoの記事を読むことで、最新のAIトレンドをキャッチし、今後のキャリアに役立つスキルや考え方を身につけることができます。
もちろん、MoMoの最新ニュースもお伝えしていきますので、是非お楽しみに(^^♪

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